アース製薬の概要と沿革

アース製薬株式会社は、殺虫剤の最大手で、市場では約50%のシェアを持ちます。また、口腔衛生用品、入浴剤、芳香剤などの日用品も取り扱います。日本で初めて炭酸マグネシウムを製造した企業としても知られています。
1892年(明治25年)に創業者の木村秀蔵が大阪で創業しました。1929年(昭和4年)に発売された家庭用殺虫剤
「アース」を発売、1940年に 「アース渦巻香」を発売しました。 1964年に、現社名「アース製薬株式会社」に社名変更しました。1969年に会社更生法を適用し、大塚製薬が資本参加して、大塚グループの一員となりました。大ヒット商品となる「ごきぶりホイホイ」を発売し、その後も、「アースレッド」、液体式電気蚊取り「アースノーマット」などを発売しました。大塚グループの企業としては初めて、2005年11月30日に株式上場しました。
現在は東京都千代田区に本社がありますが、工場は1910年(明治43年)以来、兵庫県赤穂市にあり、国内随一の生産拠点となっています。大阪支社には、今も同社の国際部ならびに営業本部があり、生産拠点の赤穂とも近いことから、実質的な本社ともいえます。2007年 英国・ロンドンに本社をおくレキットベンキーザーplcと業務提携しました。

アース製薬製品

殺虫剤・虫除け製品は、アタッシェケースに現金を詰めるだけつめて赤穂まで取引に来る業者が後を絶たなかったといわれる「ごきぶりホイホイ」が有名です。他に、「アースエアゾール」「アースジェット」「ゴキジェット」「ブラックキャップ」 「ダニアース」「アリの巣コロリ」「サラテクト」「あみ戸に虫こない」「ねずみホイホイ」「アースホウ酸ダンゴコンクゴキンジャム」「バポナ」などあります。
ハウスホールド製品では、「セボン」「消臭たまご」「アースエアコン消臭スプレー」「ピレパラアース」「咲かせて消臭 花咲きポット」があります。「フィニッシュ」は食器洗浄機専用洗剤です。
オーラルケア製品の「モンダミン」「ポリデント」「ポリグリップ」「アクアフレッシュ」「シュミテクト」(後者4製品は、グラクソ・スミスクラインが製造)
入浴剤の「バスロマン」「温泉郷めぐり」「薬湯めぐり」などが有名です。

「セボン4商品」に対する排除命令

アース製薬の株価に影響したと思われる事件としては、公正取引委員会が、アース製薬株式会社が販売する「銀
イオン+フッ素コートセボン」、「銀イオン+フッ素コート液体セボン」などの水洗トイレ用芳香洗浄剤4商品(以下「セボン4商品」という。)に係る表示について、景品表示法第4条第1項第1号(優良誤認)の規定に違反する事実が認められたので、その規定に基づき、アース製薬株式会社に対して、排除命令を行うという事件がありました。違反事実の概要を要約すると、「アース製薬は、セボン4商品を取引先販売業者を通じて一般消費者に販売するに当たり、平成18年9月ころから平成19年11月ころまでの間、セボン4商品の包装容器に、あたかも、セボン4商品に配合された銀イオンによって便器の表面のカビ及び雑菌の除去・増殖抑制の効果があるかのような表示をしていたが、実際には、給水タンクへの注水で、セボン4商品から溶出する薬剤に含まれる銀イオンの量は極めて少ないので、セボン4商品の薬剤を含んだ水が便器に流れることによって、銀イオンによる便器の表面のカビ及び雑菌を除去し増殖を抑制する効果は認められないものであった。」ということでした。

アース製薬の人気グッズ

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